2016年9月24日土曜日
荻窪のブックオフプラス探訪と文学に見る転売
こんにちは!
永山です。
すっかり秋めいてきましたね。
食欲の秋、運動の秋、読書の秋、我々にとっては転売の秋。
ちなみに、日本人は結構「縁起(げん)を担ぐ」民族ですよね。
昔のことですが、私がサラリーマンだったころの社長がかなり気にする方で。
「永山君、財布を買うのに最適な季節はいつかな?」 と、業務中に急に聞いてきました。
「えぇ~と。新生活、新しい季節の始まりということで、やっぱり三月末とか、四月の頭でしょうか」
「まぁ、それも間違いではないが。夏だけはよした方がいいだろうね」
「なぜでしょう?」
「きみ、夏の次には何が来ると思う?」
「秋ですね」
「もう一度、聞こう。何が来るんだい?」
「秋が来ます」
「ほらね、夏に買うとすぐに秋(飽き)が来ちゃうんだ」
と、、、まぁこんな次第でして。
最近の若者は、あまり気にしないですよね。
さて、先日、ブックオフから届いたメルマガで荻窪のブックオフがメンズ古着の取り扱いを開始したということを知りました。
3K(金なし、コネなし、経験なし)の私が人様に勝てるとしたら、行動力だけ。
財布をひっつかんで、すぐに行ってきました。
店内はこんな感じです。
面積で言うと、3~4割がメンズ古着に当てられていました。まぁ、場所をとりますからね。本よりも断然。
その分、利益も獲らなければならないというわけで、高めの値段設定だったのかな、とも思います。
アイテム数は、1万点あるらしいです。
で、1時間くらい見て回ったんですが、やはり都心の店舗、しかも値付けが厳しめなブックオフプラスということで、成果はゼロ。
バーバリーロンドンのパスポートケースが1200円で出てたんですが、ちょっとデザインが古いので、ノー仕入れ。
ただ、せっかくここまで来たので、手ぶらでは帰れません。古本のコーナーを見ていると、私が好きな昭和の小説家、立原正秋氏のあまり見かけないタイトルが。
108円だったので、買って帰りました。
すると、なんというご縁でしょう、作中に「転売」に関することが書かれていました。
以下、引用します。
〈烏合の衆〉には実にさまざまな人が出入していた。たとえば、骨董屋をのぞくだけでちゃんと生活を立てている男がいた。保科道雄が店に入ってから三十分ほど経った頃、この骨董屋をのぞいて歩いている男、小野田英三が入ってきて、道雄の前にきた。六十がらみのおとなしい男である。
「なにか掘出物があったの、小野田さん」
道雄が訊いた。
「二時間ほど前だが、五百円投資して八万円儲けたな」
小野田は椅子にかけながら答えた。
「五百円で買った品が八万円で売れたというんだな」
「そうそう」
「ものはなんだね?」
「カメラだ」
・・・
といった感じです。
いやぁ、昔も今も、転売屋はいるんですね~。
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こんにちは!
返信削除ブックオフプラスとビンゴはかなり高めの設定ですよね。
自由が丘のビンゴはたまに安いですけど、全体的には辛いですね。
私は以前は郊外店が安くて都心は高いと思っていたのですが、案外渋谷や原宿でまとめて買ったりしています。もちろんデザイナーズ等は高いのですが、ビジネスや渋谷等ではダサいとされているブランドは相当安くなっていたりしますね・・
地方に行くと顕著で、地方は都心の店舗が圧倒的に品数もおおくて掘り出し物が多いです
郊外ですと、ユニクロ無印ばかりになってしまうので。。
ブリッラやロロピアーナ生地のスーツ等がノーブランドのところにおいていたりもしますね。
あ、青井だったんですね
青井は便利ですし、足立区では都心ですよ!うちなんてなんちゃらライナーのってほぼ埼玉までいきますから・・・
足立区在住のy 様
削除コメントありがとうございます!
ブックオフプラスとビンゴ、やっぱり高いですよね!?共感いただけて、ホっとしております。自分だけ値段に対する感覚が狂っているかと思うと、致命的だったので。
自由が丘のビンゴ、たしかにたまに安いの見つかりますよね。2~3点仕入れた記憶があります。
というか、あのエリア、ちょうどビンゴがある区画だけ「自由が丘じゃない感」がしませんか!?
駅からも遠いですし、周りも寂しい風景ですし。
「せっかくオシャレな自由が丘まで来たのになぁ」と、いたたまれなくなります。
200メートルくらい手前に、本当にちっちゃなブランド古着屋ありますよね。たしかKind系列だったと思いますが。
おっしゃるとおり、渋谷や原宿でも仕入れは可能ですよね。自分は、KINJIによく行きますね。
なんちゃらライナーに乗車されるということは、トレジャーファクトリー足立西新井店なんかがご近所だったりしますかね?
のどかで良いところですよね~。
永山
かなり前ですが以前一度投稿した者です。ブックオフプラスやビンゴは掘り出しものは少ないですがよその店舗で掘り出しもの見つけて買取に出すと高く買ってもらえるのでたまに行きます。
返信削除途中で切れてしまいました
返信削除モードオフで500円で買ったVADELというドメスティックブランドのダウンが13000円
1500円のドリスヴァンノッテンのかなり古いレザージャケットが10000円
ヒステリックグラマーのスタジアムジャンバ3000円が18000円など
他にもロエンやシェラック、アローズ、マッキントッシュなど渋谷のブランド古着屋ではあまり値段がつかないものでもブックオフなら高く買ってくれたりします。渋谷、大森、自由が丘のビンゴや五反田のブックオフプラスでよく売りますが店によって、また査定する人によっても値段が違うのが面白くまた難しいところです
あとファミリーが集まりやすい川崎や多摩川大橋のブックオフではユナイテッドアローズタグのないクロムハーツの初期Tシャツやパーカーなどノーブランドのところにあるなどミスなのか偽物と思ってるのか800円や1280円であったり、モークスやユリウスのジャケットも800円であったりするのが面白いです。
店舗間転売上手のゆうすけ 様
削除コメントありがとうございます!!
素晴らしい情報ですね!
というか、そんな大技!古着屋で買って、他の古着屋へ売る(私は勝手に店舗間転売と呼んでますが)で、そんな利益を出せるとは。
自分はがんばって1点当たり2000円くらいの利益しか、店舗間の転売では出せませんでした。
そもそも、ドリスヴァンノッテンのレザージャケットが1500円で売られている状況をうまく想像できませんが。
きっと本当に古くて、ダメージ等もあったんでしょうね。それでも1500円は破格ですが。
勝手にブックオフプラスの心配してしまうと、10000円で買取したということは、おおよそ35000円~45000円くらいで店頭に出すということですよね。
いや~、売れるんでしょうか。
たしかに、お店によって得手不得手ありますよね。
お店のコンセプトや店員さんのセンス、お客さんの層などで、良いものであっても安い値段になってしまうということ、理解できます。
それにしたって、ユリウスのジャケットが800円は、無いですよね~。
驚きのコメント、本当にありがとうございました~!
永山
ども、3日ぶりに登場、北の魔術師でございます。
返信削除自分探しの旅に出て、昨日帰ってまいりました。
結果、人間としての魅力が2割・・・減です。自分を探しに出て、自分を見失いました(苦笑)
え~、さて、今回のコラムですが「文学と転売」、「ブックオフプラス」、面白いテーマですね。
読書の秋ですが、師匠は立原正秋先生がお好きなのですね。
私は、藤子不二雄先生、浦沢直樹先生・・・あれ、ジャンルが違う・・。
倉本聰先生・・・(これは台本だ・・)
が好きです。
北海道を舞台にした小説家、三浦綾子先生の「塩狩峠」や「泥流地帯 上・下」は、たまに読み返したりもします。
立原先生は、過去に「白い罌粟」を読んで、ページをめくる手が止まらなかった記憶があります。
転売は商売の基本的手段に一つですので、昭和の時代も、江戸の時代も、はたまたその前の時代も、根本は変わってないのかもしれませんね。
ブックオフプラスに関しましては、私もYさんやゆうすけさんと同じような感覚でいます。
北海道にもブックオフプラスはありますが、「おっ!!」って思うアイテムは、全体的に高めの設定で、し・か・も、ご丁寧に”ヤフオク出品中”って・・・。
あまり仕入れに向かないのかな~と感じており、たま~に暇つぶしに行く程度です。
先週寄ったところ、たまたまサッポロ、麒麟さんの黒ラベル・・・
あ、違う、札幌店でお馬さんブランド、ブラックレーベルのダウンジャケットを1万円で仕入れることができました。
おそらく2万程度にはなると思います。
ごく稀に、掘り出し物があったりするのも同感です(と、言っても、私は今後もあまり行かないと思います)。
ゆうすけさんの、買取目的での利用・・・確かにアリかもしれませんね。
労力(出品・発送作業)や時間(出品期間、作業時間)が省け、ヤフオク同等(多少以下でも)で転売できるのならメリット、大いにアリですよね。
ただ、店側はその買取価格に利益を乗せ、人件費や光熱費を乗せ・・・。ちょっと賢いお客さんは他の店やネットを探して買い物をすると思うのですが・・・。
ブックオフプラス・・・心配です・・
北の魔術師でした。
自分なくしの旅から戻られた北の魔術師 様
削除みうらじゅん氏の言う「自分なくしの旅」ですね。
いや~、まさか立原正秋氏の「白い罌粟」まで読んでいるとは!
しかも、三浦綾子さんも!?
自分は、初期の作品しか知りませんでして。
「氷点」ですとか、「積木の箱」ですとか。
読書家なんですね!まさか、立原正秋氏の本から文学の話を展開してくれるとは。
コメントにストーリー性があり、言葉使いにも独創性が感じられるので、不思議に思っていましたが、納得です。
小説、面白いですよね。
自分は村上春樹氏がなんと言っても好きですが。
仕入れ用の店舗と持ち込み転売用の店舗と、うまく使い分けられたら、最強ですね。
それらのお店を行ったり来たりするだけで、どんどん現金が増えていくという。
でも、問屋さんなんかはまさにこんな商売ですよね。消費者(エンドユーザー)売らないわけですから。
一方のお店で仕入れて、他方のお店に売ると。
仕入量を大きくして仕入れの単価を下げ、それほど大量に変えない小売店に、小分けして売ってあげると。
転売とは言え、魔術師さんのご指摘通り、商売の基本的手段の一つなので、立派なビジネスですよね~。
それにしても、ブックオフプラス、心配ですよね。
気になって、「ブックオフプラス 業績」などでGoogle検索してみたのですが、たくさん出店します!という情報以外、めぼしいデータがありませんでした。
お店が増えてくれば、仕入れ量もパートスタッフも増え、穴(私たちが仕入れできるような美味しいアイテム)も将来的に増えるかもしれませんね。
逆に、ゆうすけさんが紹介してくれたような高額買取は減ってしまうのかもしれませんが。
魔術師さんは、自分探しなどされなくっても、とても魅力的で素敵な方だと思いますよ!
永山
お返事ありがとうございます。ドリスヴァンノッテンはモードオフの夏のセールで手に入れました。ダメージはなかったのですがスエードのような生地でクリーム色だったので汚れは目立ちました。
返信削除バデルのダウンもほつれがありましたが直して売りました。ネットで人気があったり高く売れる物はネットで出しますが難しいブランドは店に持ってって売りますね。モードオフやブックオフではグローバーオールのコートとかも仕入れました。店舗間売買は買った値段より高くなるか目利きが当たってるかどうかのくじみたいな気分です。目が肥えるとほとんど外さないですね。
あとはレディースの29日の詰め放題で妻と2人でブランド仕入れたりもあります。レディース詰め放題は結構いいですよ。
このブログはようさんのブログとともに初期から見ていたのですが、最近盛り上がってるのでコメントさせていただきました。
時には奥様と仲良く仕入れされるゆうすけ 様
削除こちらこそ、またまた濃いコメントありがとうございます!
「ネットで人気があったり高く売れる物はネットで出しますが難しいブランドは店に持ってって売りますね」
これは、さらっと書かれていますが、なかなか実行(きちんとした利益を出すこと)は難しいですよね。
ブランドに対する知識と、今のマーケットに関する知識(プロパーと中古市場のそれぞれの、さらに、リアルとWEBの両方)が無ければ、到底達成できない、荒業かと思います。
鮮やかなお手並みですね~。
「店舗間売買は買った値段より高くなるか目利きが当たってるかどうかのくじみたいな気分です。目が肥えるとほとんど外さないですね」
この「くじ引き」の感覚、私もよく分かります!割と持込買取してもらうことが嫌いじゃないので。
査定が終わって、番号で呼び出されて、目の前に「買取用紙」を出される時のドキドキと言ったら。
大したことない服に結構な値段がついていると、心の中で(YES!!)と叫びます。
仕入れ値を下回ることは、ほとんど無くなってきましたが、それでもまだまだ微妙なアイテムを仕入れてしまい、ヤフオクで売れず、結果的に赤字を出してしまうことがあります。
奥様と二人で仕入れ!素敵ですね!ご理解のある伴侶を得られて何よりです。
陽さんのブログ、私も初期から見てます!若干びびりな私と違って、ズバズバ指摘されるので、痛快ですよね~(笑)
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。