2016年12月24日土曜日

ザ・スコッチハウスのウールブルゾン


バーバリーのライセンスを失ってから、急激に業績が悪化していると話題の三陽商会。
後継ブランドの「クレストブリッジ」のお店や商品を見てみたんですが、別にデザインも品質も、バーバリー(ブラックレーベル、ブルーレーベル)だった頃と、大差無いように思います。

う〜ん。それだけ、あのロゴが持っていた意味が大きかったということでしょうか。

品質と価値ってやっぱり違うものですよね〜。人類は随分賢くなった気でいますが、ものを買う時って結局「気分」や「感覚」、「思い込み」が影響しているようです。

今年読んだ本でずいぶん勉強になったものがありまして。
「予想どおりに不合理」というタイトルです。

ダン・アリエリーという行動経済学の教授が、人間が経済活動を行う時(つまり、ものを買う時ですね)にすごく不合理な行動をとる(つまり、損を進んで選んでいる)なぞを解き明かしています。
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もしご興味あれば、お正月の暇つぶしにどうぞ!


すっかり本題から離れてしまいましたが、大不調の三陽商会のブランド「ザ・スコッチハウスのウールブルゾン」の落札結果です。

キングファミリーのセールで200円で仕入れて、5000円で秋口から出品していたのですが、ウォッチはいくつか入るものの、なかなか売れてくれず。
冬の在庫整理も兼ねてためしに1000円で出して見ると、2000円弱までは入札が入ったんですが、それ以上は上がらずに、落札。

ま、とにかく仕入れ値が安かったので、粗利率は高いんですが。
来年はもう少し出品戦略を変えようかと(労力は少なく、利益は大きく)考え中です。

そうなると、どうしても高価格帯のアイテムに挑戦しなければなりません。
これまでも何度かやってみて、ちゃんと売れていくんですが、どうしても心の中の「ビビリ虫」がストップをかけてしまうんですよね。

転売屋の皆様、よいお年をお迎えくださいませ〜!

2016年12月15日木曜日

忘れ物を売っちゃう?「鉄道忘れ物市」の面白い記事


ネットですごく面白い記事を見つけたので、転売屋の読者のみなさんと共有をしようと思います。


タイトルは

日本人の善意で成り立つ「鉄道忘れ物市」の仕組み

「三陽商会とバーバリーとの契約が切れて、電車の中にバーバリーの傘の忘れ物が少なくなった」ですとか、「45万円するブレスレットを500円で売っちゃった」ですとか(クロムハーツでしょうかね?)
面白い話が出てきます。

思ったのですが、もしこの会場で自分が昔なくしたものと偶然出会ったら、それは返してもらえるんでしょうか。
民法で決まっているらしいので、きっとダメでしょうね。
電車内で失くしたモノは、持ち主が3カ月間現れないと、まず鉄道会社の持ち物になり、それを中古業者が買い取るらしいです。

中身が何かよくわからないけど、箱買いするっていうのも、面白いですよね。
入札にこれに参加できたら、面白い仕入れになるだろうなぁ。と。

最近は出品数を絞っており、こんな情報共有しかできませんが、引き続きよろしくお願いします!!

2016年12月9日金曜日

女性自身の記事「『ヤフオク!』で2千万円稼いだ主婦」のウソ



自分が転売をしているからでしょうか。
ネットで流れてくる色んな転売がらみのニュースは気になって見ちゃいますよね。

で、日付は1年以上も昔なんですが、こんな記事を見つけたので、みなさんとシェアしたく、こちらでご紹介します。


『ヤフオク!』で2千万円稼いだ主婦が教える「今売れるもの」



記事を読んでもらえれば分かるんですが、あくまでこの主婦の方は転売じゃなく、「家にある不要品を出品し続けて11年間で約2千万円を稼いだ」とのこと。

いやいやいや!
ちょっと待て、と。

「稼いだ」って言ってますが、それ、利益(落札価格-元の購入価格)ですか?それとも単純な売上金額ですか?

どんなものを出品しているか、一例が出てますので、引用を。

驚いたのが、出品アイテム。「ハイブランドの空き箱が1千円」「フリスクの空ケースが10個で500円」など、普通なら捨ててしまうものが意外に高く売れるという。まさに塵も積もれば山となる。そんな川崎さんに「今の季節に合った稼ぎ方」を伝授してもらった。

ふ~ん。まぁ確かにこれなら不要品というよりはゴミなんで、原価ゼロとも言えなくはないですが。
「空き箱」が入っていたブランド品は元々いくらで買ったんですか?で、フリスクはコンビニで買えば、まぁ1ケース200円前後ですよね。200円×10ケースで2000円。これを500円で売ったとして、1500円の赤字です。
フリスクをそもそも買わなければ、まるまる手元に2000円残ったわけですし。5万円だか、10万円だか分かりませんが、空き箱を手に入れるために買ったブランド品も結構なお値段だったでしょうし。

で、月々約15万円の落札金額を出すためには、もちろん家電品やら服なんかも売っちゃっているわけですよね?
それらの家電品や服の購入価格はいくらだったんですか?と聞きたいです。

残念ながら、この記事では、「2000万円」の売上を出すために購入した製品群の元価格には一切触れていないわけで。
なので、変な話、3万円の空気清浄機を買って、2万円で売ったり、5000円で買ったシャツを1000円で売ったりした分も、この「2000万円」に入っちゃっているわけですよ。おそらくですが。

これを「稼いだ」って言いますかね?
「2000万円の数倍の無駄な出費をした」行為が前提にあるっていうことを、ちゃんと記載しないと、真実を隠してしまってますよ、これじゃ。

そもそも、不要になりそうなものを買う行為自体を戒めないと。そっちの方がよっぽどお金が貯まりますよ。
あ、でもそうすると、今の世の中に溢れているものは、ほとんどが「本当は要らないモノ」なんで、誰もモノを買わなくなって、経済が停滞するということなんでしょうね。