2015年4月23日木曜日

数が少ないこと、珍しいこと、それだけでも価値がある。

やや季節はずれですが、松茸です。
「匂い松茸、味シメジ」なんて言いますが、松茸は人工栽培できないせいで、市場に出回る量が絶対的に少ないです。
昔のヨーロッパでは、黒こしょうは同じ重さの金と交換されたとか。

人類の歴史の中で、モノの価値は、そのモノ自体が持つ固有の価値(便利、美味、快適、高速、強力、清潔)と、相対的な希少性(他の類似のものと比べて数が少ない)で決められた来たように思います。

つい最近、リーバイスのパンツが無事落札されたのですが、タグはかすれて読めず、見たこともないタイプで、生地も通常のデニム生地とはなんだか違い、金具の一部に刻印された「Levi's」という文字だけでリーバイスと呼べる、変な商品でした。センターにクリースがあり、タックも入っていました。

仕入れに行ったとき、隣には割とキレイな普通の501もあり、悩みました。
古着は仕入れも販売も一期一会、一発勝負なので、もちろん正解はありません。ただ、経験的、感覚的に、やはりオークションで求められているものは、基本的には珍しいものであるということが言えます。

セール品をアマゾンや楽天で探せば、新品の501なんていくらでも(安く)手に入ります。
へんてこなリーバイスは、そのタイミングを逃せば二度と会えないかもしれません。

何の変哲もないリーバイスの古着のデニムは、トレジャーファクトリーやジャンブルストア、モードオフなどで、500円以下、安い時は100円で手に入ります。
それがヤフオク1000円~1500円で落札されることも、実際にあります。これはこれで悪くありません。

ただ、自分の直感と目利きを信じて仕入れたものが高値で売れた時の喜びには勝るものではないことも確かです。
個人で行う古着転売は、誰からの指示も受けず、誰の確認も要らず、自分で切り盛りできるのが魅力です。
せっかくなので、楽しくやりたいものだと、今回の落札を受けて、思った次第です。

※もちろん、変なアイテムを1年以上出品し続けていても、誰からも落札されないこともあります。

2015年4月19日日曜日

アディダスのビンテージジャージ


■仕入れ値:1500円
■落札金額:9980円(開始金額も同じ)
■粗利/率:8480円/84%
■仕入れ店舗:トレジャーファクトリースタイル 立川店
■出品期間:20日


久しぶりに売上データのアップです。昨年は、大体在庫数が常時500着程度で、1点1点あたりの粗利設定も1000円~だったので、たくさん仕入れてたくさん売る、薄利多売のスタイルでした。これだと部屋も狭くなりますし、とにかく出品→落札者とのやり取り→発送の作業が煩雑になってしまい、ややうんざりしてました。
そこで!今年は在庫はMAXでも100着、1点ごとの粗利も2000円以上で設定し、仕入れの精度を上げていました。
結果、去年ほどバカスカ売れなくなったものの、作業時間は大幅に削減され、1点売れたときの旨味も出てきました。先日、立川で仕入れたばかりのヴィンテージアディダスジャージ。昔はヨーロッパ製アディダスであれば、サイズ、デザイン問わずもてはやされた時代があったのですが(15年ほど前でしょうか)、最近のオークファンでの落札相場を見ると、安いものは1000円程度で落札されてしまっています。
なので、当たりはずれがあるのですが、これは久々のヒットアイテム。フランス製で、フロッキープリント(毛羽を立たせた味のあるプリントです)、デカロゴ、サイズもよし、ということで、イける!と確信しました。
購入後に自宅でネット市場での相場を調べると、アディダス専門店での売値は20000円~30000円程度。9980円で出品し、無事落札されました。一部、糸がほつれていた部分があり、この安値で店頭に並んでいました。丁寧に補修し(針仕事は得意なんです)、出品。ヴィンテージものはキレイ目のリサイクルショップだと、結構安値で出ています。それにしても、これをお店に持ち込んだ人は残念でしたよね~(きっとトレジャーファクトリーの買取値は500円程度です)。

2015年4月15日水曜日

外出先、出張先、お出かけの際の時間の有効活用

古着せどりは、副業に向いています。
言い方を変えると、本業で発生する時間・金額的なコストを無料で使いまわしできるのが大きなアドバンテージとなります。
これは、都内在住者に限って言えば、仕入れ店舗が東京・千葉・神奈川・埼玉にばらばらと散らばっており、実際にお店に足を運ばないと仕入れができないことを逆手にとるという意味です。

以下、具体的な話です。

私は、以前は営業職のサラリーマンで、関東、中部地方、九州地方にお客さんがいました。
最初の頃は上司や先輩との同行営業だったので、自由時間はありませんでしたが、1年程経って、ひとりでスケジュールを組むことができるようになりました。
営業をやったことがある方なら分かると思いますが、外出中に15分~30分を捻出するのは簡単です。

お昼の時間は基本的に1時間とれたので、訪問先での商談が終わり次第、スマホで付近のリサイクルショップ、古着屋を検索。本業の合間にちょこちょこと副業の仕入れをしていました。

本来なら、遠方にある古着屋に仕入れに行くのは、時間、交通費を考えてもかなりコストがかかります。ただ、本業で発生する交通費はもちろん、会社持ち。言わば、そこにタダ乗りして、副業をするということです。
往復で3時間、電車賃2000円がかかる遠隔地の古着屋での仕入れも、本業のコストにタダ乗りすれば、仕入れのコストは実質仕入れた古着の金額のみ。
しかも、都心から離れれば離れるほど、お宝アイテム(相場よりも割安な店頭価格、つまりは利益を乗せてオークションで売れるアイテム)と出会う確率は高まると感じています。経験的に。

いくつもの仕事を並行して持つパラレルキャリアが話題ですが、古着せどりはこれにうってつけ。営業職でなくとも、とにかく外に出るような仕事なら、ちょっと空いた時間にそこでしかできないことを探してみることを強くお勧めします。


※写真はカフェに行く途中に偶然見つけた下北沢の古着屋さん。とにかく、ビジネスチャンスはどこにでも転がっています。

2015年4月8日水曜日

買取価格を比較してみた!トレジャーファクトリーVSモードオフ


古着転売なんて商売をしていると、どうしても滞留在庫が出てきます。
値下げ、まとめ売り、なんていうのも在庫処分の有効な手段ですが、登録し直す際の手間もかかりますし、 そうこう言っているうちに、部屋はどんどんと古着で埋まっていくばかり。
思い切って、下北沢の古着屋さんに買取をお願いするということをつい先日行いました。

電車&徒歩で20点ほど手持ちで持って行ったのですが、歴然とした差が出ました。

まずはトレジャーファクトリー下北沢店。
30分ほどの査定時間の後、7点ほどに値がついて、合計金額は¥3,000でした。 
一番高いもので、¥1,500。アイテムはDOUBLE STANDARD CLOTHINGのカモフラ中綿ベスト。季節外れのレディースアイテムです。
残り13点ほどは「値段がつきませんでした」ということで「お持ち帰りになりますか?」という丁寧な質問。
持って帰るのは、はっきり言ってかなりめんどくさいです。(あ、すいません。じゃあ引き取ってもらっちゃっていいですか?)という心の声をぐぐっとこらえ、「持って帰りまーす♪」ときれいに畳んでくれた古着を小汚いドラムバッグに詰め込んで、向かった先はそこから徒歩5分ほどの距離にあるモードオフ下北沢店。

そもそも他店舗で値段がつかなかったアイテムです。どのような査定結果になるか、ややドキドキ。
ただ、店員さんの対応が素晴らしくいい!早い・丁寧・明るいの三拍子そろってます。それもそのはず、ネームプレートを見るとお名前の上に「店長」の2文字が。
10分ほど店内を見回していると、店内放送で呼び出し。結果、、、

「13点合計で¥3,900ですね!」

おい!さっきのトレジャーファクトリーで諦めなくって本当に良かったな、自分!袖がすりきれたポール・スミスのベロアジャケット、ベン・シャーマンのベルトにも¥900の値がつきました。オーバーサイズのアメカジ長袖Tシャツ、パーカ等にも、きちんと値段をつけてくれてます。

古着の買取の現場では、こんなことが日常茶飯事。査定金額に納得がいかないときは、とことん粘りましょう。
全体では仕入れ金額をやや下回りましたが、 まぁOKです。

2015年4月2日木曜日

オジサンブランドは意外に売れます。たとえばHUGO BOSSとか。


30代以上(いや、おそらく40歳以上ですね)には、高級海外ブランドとして認知されているだろう、HUGO BOSS(ヒューゴ・ボス)というドイツブランドがあります。
アルマーニやベルサーチという分かりやすいギラギラ系のブランドでもなく、かといってエルメネジルド・ゼニアのような一流ビジネスマンご用達のエグゼクティブ系のブランドでもありませんが、しっかりとしたものづくりと、うわついていない、渋めのブランディングで、手堅くやっております。
ただ、20代には見向きもされません。知らないですよね?逆に20代や30代前半でBOSSのスーツとかをカッチリ着こなしていたら、「老けてる!」と言われかねません。
そんなブランドです。

先日も3000円で仕入れた春夏物のジャケットが5500円で落札されました。やや粗利率が低いのですが、状態が良かったので仕入れました。
中古衣料の仕入れをしていると、たまにクリーニングの紙タグがついたままのやつ、ありますよね?出品時にも「クリーニングから返ってきた状態でお送りします!」と書けるので、 あれは狙い目のひとつです。もちろん、クリーニング済でも穴が開いていたり、ひどい汚れがあったりもするので、そこはきちんとチェックなわけですが。
以前から、意外にオジサンブランドが売れることが気になっていました。アクアスキュータムであったり、アラミスであったりと、まず間違いなく20代には敬遠される、というか認知されていないブランドです。

ヤフオクの利用者が女性よりも圧倒的に男性が多いのはいくつかのNEWS等で見て知っていたのですが、これを機に年齢層を調べてみました。

Google検索で入れたキーワードは「ヤフオク 利用者層」。すると、公式の媒体資料のページがヒット。内容は無断転載、引用禁止なので下記にPDFデータをダウンロードできるの元のURLリンクを張っておきます。

Yahoo! JAPAN 媒体資料 ー 2013年8月改訂版 ー

大まかに言うと、性別は男性7割、女性3割。
年齢×性別で一番多い利用者層が、40代の男性で19%、次いで30代の男性で18%。
20代の男性も12%いますが、50代の男性も11%とかなり迫っています。

つまり、30代~50代の男性で区切ると48%、20代~30代の男性で区切ると30%の利用者層となります。
若者系ブランドよりも、オジサンブランドを仕入れる論理的な根拠が証明されました。
いや~、いつもは経験に基づいた販売戦略の記事等書いておりますが、今日はデータで裏付けもきちんとでき、いつになくプラクティカルな(有用な)記事となりました。
 
ゴルフブランド(キャラウェイ、マンシングウェア)等が売れるのも、これで納得ですね。