2015年3月24日火曜日

いま、売れるブランド「PARAJUMPERS(パラジャンパース)」

PARAJUMPERS(パラジャンパース)、このブランド名聞いたことありますか?
直営店がなく、百貨店や一部のセレクトショップでの取り扱いのみなので、中古市場にもあまり流通しません。
従って、その分ヤフオク上での希少価値が高まり、これまでに2アイテムを出品しましたが、いずれも粗利60%以上ですぐに売れていきました。
もう春が近いと言うのに、冬物が高値で売れていきます。
イタリアブランドで、DIESELをもう少し高級にしたような雰囲気です。ハイドロゲンと近いでしょうか。
リサイクルショップによっては、買取担当者の目利きができていないせいで、安値で買い取られ、同じく安値で店頭に並びます。
私は店頭で見慣れないブランド、ただ、つくりはしっかりしているようなアイテムに出会った時は、少々面倒でもスマホでオフィシャルサイトとオークファンでの落札価格の両方を見て、仕入れるかどうかを決めます。

先日、「ラフシモンズ×フレッドペリー」といういかにもマニア受けしそうなシャツが、新品タグ付きにもかかわらず定価の4分の1程度で売られていたので、思わず仕入れそうになりましたが、オークファンで落札相場を調べると、せいぜい仕入れ値と同程度。
ここら辺の売れるブランド、売れないブランドの見極めは、ある程度はネットや雑誌等のメディアで得られる情報で判断できますが、肌感覚(経験に基づく直感)が養われてくると、なお良いかと思います。
そのためには、頑張って仕入れ⇒販売⇒仕入れ⇒販売を繰り返すしかないですね!

2015年3月17日火曜日

新品のノーブランド、ボロボロのハイブランド、中古のプチプラブランドのどれを仕入れる?


さて、仕入れに行ったときに下記の3アイテムを見つけたとします。
あなたならどれを仕入れますか?
価格は全て同一、そうですね、仮に800円としましょう。

①新品のノーブランド(定価2,980円)
②ボロボロのハイブランド(定価39,800円)
③中古のプチプラブランド(定価4,980円)




・・・正解は、




大当たり! ②ボロボロのハイブランド(定価39,800円)
小当たり! ①新品のノーブランド(定価2,980円)
仕入失敗! ③中古のプチプラブランド(定価4,980円)

です!
もちろん、あらゆるケースに当てはまるわけではありませんが、ある程度古着転売をしている経験者の方なら賛同していただけると思います。理論ではなく、経験から導き出した傾向です。
以下、予想落札額とかんたんな解説です。

■ボロボロのハイブランド(定価39800円)
⇒2000円~5000円落札
まず、オークションという販売チャネルの性格上、ブランドネームが通ったアイテムは、それだけで閲覧数が上がります。加えて、ブランドの固定ファンがおり、いついつのシーズンのどういったアイテム、というくくりで探していることもあります。ブランド好きな方は、デザインや着心地等ではなく、そのブランド自体に惚れているので、またコレクションという要素も加わり、状態が悪いものでも、不思議と売れていきます。



■新品のノーブランド(定価2,980円)
⇒1,200円~1,500円落札
オークションで買い物をするという方の中にも、根強く中古品に対して抵抗のある方がいます。そのような方々は、まず新品で検索をかけますので、そこに引っかかります。加えて、すべてのブランドを網羅している人は売り手にも買い手にもいないので、自分にとっての「ノーブランド」が、誰かにとっての「お気に入りブランド」である可能性もあります。汚れやダメージ等の状態についても気にしなくて良いので、新品は常に仕入れのときに注意を払うべきアイテムです。意外と売れていきます。



中古のプチプラブランド(定価4,980円)
⇒500円~1000円落札(落札されずに滞留在庫になる可能性あります)

これが一番いけません。プチプラブランドとは、クオリティーが低く価格は安いのに、宣伝にお金をかけてあたかも「ブランド」っぽく振る舞っているアイテムです。
「某リーズファーム」とか、「某ハイフンワールドギャラリー」とか、「レイ某ズン」とか、そんななんちゃってブランド達です。そもそもの定価が安いので、セール時期には、直営店やオンラインで5070%オフなどにもなり、値段がそれほど変わらないのにわざわざ中古のものをオークションで購入する意味がありません。
ただ、リサイクルショップに行くと、この手のアイテムが大量に出回っているので、転売屋は気をつけましょう。
品質がしっかりしている分、まだユニクロや無印の方が仕入れる価値があります。

以上、私見でした。
ちなみに、写真はフランスの高級シューズブランド、クリスチャン・ルブタンです。知人社長から預かり出品したのですが、購入価格の1/5程度で落札されました。
知り合いの不用品をかき集めて出品するのも手のひとつですよね。

2015年3月13日金曜日

古着転売では、アウトドアウェアを狙え!

古着転売は基本的に一点モノの勝負なので、他の新品取扱いネットショップのように、「これの売れ行きがいいから、これをもっと仕入れよう!」ということができません。同じブランドの同じアイテムで、同じ状態、しかも古着屋での売価も同じ、なんていうアイテムには出会ったことがありません。
今回ご紹介するのは理論ではなく、経験から得られた法則です。


古着転売は、なぜかアウトドアウェアの売れ行きがいいんです。

もちろん、仕入れ店での売価も高く設定されている場合が多いのですが、割安感のあるアイテムを仕入れると、面白いほどに値上がりして、売れていきます。
いくつか理由を考えてみました。


1.耐久性の高さ

アウトドアウェアの特性のひとつとして、「耐久性の高さ」が挙げられます。従って、ファーストユーザー(新品で購入する人たち)が商品を新品の状態で購入すると、長く愛用して着ることになります。長く着られるため、しかも値段も高く機能性も吟味して購入するので、簡単には手放しません。他のファッションアイテムのように、5~6回着た時点で、やっぱり違った、趣味に合わない、飽きた、等々の理由で、まだきれいな状態で古着店に売られることが少ないアイテムと言えるでしょう。
なので、古着転売の仕入れアイテムとして、出回っている量がそもそも少ないです。
一般的な大型のリサイクルショップでも、他の一般中古衣料に比べ、アウトドアウェアの占める割合は、1%以下だと思います。



2.価格

アウトドアウェアは、時には人命を左右することもあるので、機能性を高めるために商品開発に時間とお金がかかっています。その専門性の高さから、購入者数も限られるため、大量生産することができず、必然的に値段が高くなります。
ファッション性やトレンドよりも、着心地や機能性が重要視されるので、セールを行わないブランドもあり、セールの割引率も他の一般的なファッションアイテムに比べ、低いことが多いです。
定番品は、今冬に売れ残ったら、来冬に売ればいいだけの話ですので。従って、もともとの定価が高いうえに、値崩れもしません。なので、運よくきれいな状態の安いアイテムをリサイクルショップで仕入れることができれば、ヤフオクでそこそこの利益を乗せても売れることになります。


3.ニッチ商品

アウトドアウェアに限らず、そもそもの一次マーケットでの供給量が少なくかつ新品の定価が高いアイテムは、ヤフオクでの売れ行きが良いように感じられます。
たとえば、レーシング用品(レーシングウェア)、美容機器(スチーム美顔器)などなどです。
これらが、たまたま各リサイクルショップの買取担当者の知識不足から廉価で買い入れられると、割安な価格で店頭に並ぶことになり、適正な中古市場価格と開きがある(転売屋の狙い目の)商品となります。


こんなところでしょうか。
ちなみに写真のマーモットのジャケットは定価が1万円強。都内のリサイクルショップで良い状態のものが2500円で出てました。オークションに出せば、4000円~5000円以上で売れます。

2015年3月10日火曜日

Paul Smith PINK(ポール・スミス・ピンク)のデニム

■仕入れ値:300円
■落札金額:2,800円(開始金額も同じ)
■粗利/率:2,500円/89%
■仕入れ店舗:キングファミリー板橋氷川店
■出品期間:32日

高い粗利率のアイテムが落札されました。キングファミリーは、年に数回「店内全品300円」というような爆安セールを開催します。この時に他に仕入れたアイテムは、APCのパンツ等。こっちもすぐ売れましたね。とにかくお店を巡回して安くて良いアイテムを仕入れること。時間と根気さえあれば、月数万円の副収入は稼げるんではないでしょうか。

※写真は最新のポール・スミス・ブラックのコレクションから

2015年3月9日月曜日

仕入れ店舗の見つけ方 2

http://secondhand-clothing-tokyo.blogspot.jp/

東京都内でめぼしい仕入れ店といえば、

・トレジャーファクトリー
・ジャンブルストア(セカンドストリート)
・ドンドンダウン
・モードオフ(ビンゴ、ブックオフスーパーバザー、オフハウス)

のごちゃごちゃ系4大ブランドに加え、

・コメ兵
・ラグタグ
・カインド

のキレイ目系3ブランドの計7ブランドが挙げられるかと思います。
下記、外国人留学生向け(観光客向け?)のためかすべて英語ですが、上記東京都内の古着店(リサイクルショップ)の情報がまとまっているサイトを見つけました。
写真付きでおおよその価格帯や取扱いブランドも載っているので、参考にはなるかと思います。

Where to Buy Secondhand Clothing in Tokyo
http://secondhand-clothing-tokyo.blogspot.jp/

ただ、前回の記事でも書いたように、古着の買付けは基本、一期一会なので、「良い店」「悪い店」というのはあまりありません。タイミング、運がそれに上回ります。
もちろん、全体的な販売価格やアイテムのテイストで、 なんとなく足が向く店というのはありますが。とにかく、足を運ぶことですね。そして、根気よく市場価格に比べて安いアイテムを探すことです。

2015年3月6日金曜日

仕入れ店舗の見つけ方

我々のような転売屋含め、大手の古着ビジネス運営会社も、一番の悩み(と同時に腕の見せ所)は、「仕入れ」だと思います。
一次市場で商いを営んでいる通常のアパレル小売業は、メーカーや問屋から安定して商品を仕入れることができます。売れ行きが良ければ追加で補充することもできますし、それこそ製造小売り(ユニクロ、GAP他)なら、店頭での売れ行きを見て、好きなだけ生産量を調整することができます。

ただ、古着はこれが一切できません。そもそも一点物という前提なので(最近は売れ残りの新品を大量に持ち込んでいるメーカーもいますが)、〇〇が売れたから、〇〇を仕入れよう、ということができません。もちろん同じテイストのアイテムやブランドが運よく見つかれば、仕入れますが、状態もデザインも異なる以上、果たしてそれがまだ消費者に求められているか、判断がとても難しいです。

したがって、一点一点が毎回勝負です。まるっきり一期一会です。

なので、私はもちろん、行きつけの仕入れ店(トレジャーファクトリー、ジャンブルストア、ドンドンダウン等)がありますが、古着屋を見つければ、基本的には入るようにします。
おおよそ、1店舗当たりの在庫は千点~2万点、その中で、自分の利益を+2000円~5000円乗っけて売れそうなものを探します。どんなお店であっても、ヤフオクの相場よりもすべてのアイテムが高値で売られているということはありえないので、根気よく、探すしかありません。
相場観、目利きは、やればやっただけ、洗練されていきますので。

先月は、久しぶりの再会にもかかわらず、20点ほどが売れました。売り上げはおよそ10万円、仕入れ値の率が48%ほど。ヤフオクの手数料引くと、粗利は約5万円ですね。

まずまずの再スタートだったかと思います。