2016年5月31日火曜日

マッキントッシュフィロソフィーのボーダーニット

友人が海外に移住するというので、北千住で小さな歓送会を開催した時のこと。
前々から何度か足を運んでいた、催事店舗が商店街にあります。

さすがに歓送会なので、仕入れはいいや~と思っていたのですが、近くまで来てお店をのぞかないのは、転売屋の血が許しませんね。

会が終わった後、友人を伴って入店。
「え~?こんなとこに仕入れできる服なんて売ってるの~?」100円均一のラックが店頭に並ぶ、ボロボロの店内を見て、友人が思わず一言。
えぇ、正常な感覚です。

ただ、こういうお店こそ、掘り出し物と出会える確率があるんです!

友人は、これなんてどう?とGUESSのデニムショートパンツを見せてきます。500円。
う~ん、厳しいなぁ。GUESSっていうところが。

5分ほど滞在して見つけたのが、 今をときめく「マッキントッシュフィロソフィー」のボーダーニット。
型は写真とほぼ同じで、色が黒×緑でした。

かなりの美品で800円。最近は、あまりレディースは仕入れてなかったのですが、ご縁かと思い、購入。
あまり自信がなかったので、2000円で出してみたのですが、4000円まで値上がりしました。
同じくマッキントッシュフィロソフィーのトレンチコート(定価は4~5万?)も同時期に出品されていたのですが、こちらは8000円程度という控え目な落札価格。

う~ん、このニットが4000円で落札されるなら、トレンチコートは1万円超えても良いと思うんですがね~。
人気ブランドだろうと、定価が高かろうと、とにかく上値が重い(値上がりしにくい、下の方の価格帯に落ち着いてしまう)のもヤフオクの特徴でしょうか。
そんなことを感じました。

2016年5月27日金曜日

アルバートサーストンのサスペンダー

足立区のリサイクルショップを何軒か回っていたときのことです。

ボロボロのリサイクルショップ?というか、むしろ廃品回収屋さんに近いような佇まいの倉庫然とした店舗があり、ここは以前、シュプリームのバッグをほぼ新品の状態で2個も見つけたというミラクルが起きたお店だったので、店内の99%をゴミが占めますが、運試しで入ってみました。

想像通り、回収してきたゴミでほぼ全体を埋め尽くされた店内に、こいつを見つけたんです。

レジ前のガラスのショーケースの中にありました。
もちろん、お隣はワケの分からない安光りするファッション時計やアクセサリー類です。
水晶なんかもあります。ディズニーのオルゴールなんかもあります。

サスペンダーと言えばこれ!の泣く子も黙るアルバートサーストン社製サスペンダー!
新品定価は12000円程度でしょうか。

お店も少しは価値を感じていたらしく、2000円の値付け。埃はかぶっていましたが、新品です。
即仕入れ、即出品で、6800円で落札~!

足立区、穴場です。
セカンドストリート、トレジャーファクトリー、モードオフ、ドンドンダウンの四天皇が揃っています。
気合入れれば、自転車で一日で4店舗回ることも不可能ではありません。

足立区の安いマンションでも買って(500万前後で買える物件もあります!)気ままに暮らすのも、アリかもですね~。

2016年5月25日水曜日

KATOのデニムパンツ

人気ブランドっていうのは、どうしても中古市場でも値崩れしてくれません。
なので、なぜが「半額セール」 なんかの赤いタグがついていると、店内で小躍りしてしまいます。
年に二度、大きなセールを打つモードオフですが、たまに店内のラックやワゴンに同程度の値引きをされたセール品を見つけることがあります。

まだまだ人気のはずなんですが、なぜだか5000円のKATOのデニムが半額。
で、2500円で仕入れて5000円で出品するも、意外に売れてくれず、やっと先日売れました。

ブランドの人気は、急激に翳りが出てきたりするので、特に新進ブランドは要注意ですね。
ただ、注意とは言っても、ブランドの人気は指標化されているわけではないので、空気感というか、そういうものを感じ取るしかないというのも、難しいところです。


KATOを半額にする前に、もっと半額にすべきデニムブランドは山のように店内にあったはずなのですが。
ここら辺の謎は、一度お店に勤めてみないと分からないんでしょうね~。
なにか理由があるのかもと思います。

2016年5月24日火曜日

BRUTUS (ブルータス)で古着特集やってます。

http://magazineworld.jp/brutus/brutus-824/
BRUTUS (ブルータス)の最新号で古着特集やってます。
いま、ちょうどコンビニに並んでいるやつです。

なんだ、都内のおされな古着屋を特集してるだけかと思ったそこのあなた!
であれば永山、わざわざこちらで紹介いたしませんよ!

92ページからはじまる、「買い付けDIARY」。
海外での仕入れと、国内での仕入れは読みごたえあります。
私たちと規模やルートがちょっと異なるだけで、基本的な考え方ややっていることは同じです。

お時間あれば、是非立ち読みでもしてみてください。

2016年5月23日月曜日

Padmore & Barnes(パドモア&バーンズ)のブーツ

先日、コメントをいただいた葵さんが「今後は靴にも挑戦したい!」とのことでしたので、最近売れた靴の話など。
「ローリスク、ミドルリターン」をテーマに古着転売している私からすると、靴は苦手分野に入ります。在庫リスクを考えると、できるだけ仕入れ値は安く抑えたい私です。靴は中古でも全般的に高いですからね~。

シャツを500円で仕入れて、それが2500円で売れることはありますが、まずもって靴は500円で仕入れることが、ほぼ不可能です。
リサイクルショップでの靴の底値は、がんばって1500円~2000円程度。これを下回る靴は、店頭で見かけません。
ボロボロでぐちゃぐちゃの靴を10円でお店が買い取ったとしても、500円~1000円で店頭に出した場合、買い手がつかないからではないでしょうか。
中古品として一定のレベルを下回った靴は、店頭に持ち込まれても、「買取不可」と判断されて、中古市場に流通しないんだと思います。

なので、転売用に古靴を仕入れる場合、仕入れ値は相対的に服よりも高くなると感じています。かさばりますしね。
なのであまり仕入れないんですが、先日、郊外のセカンドストリートでPadmore & Barnes(パドモア&バーンズ)のブーツを発見。やや汚れていましたが、2980円で色も良い感じだったので、思い切って仕入れ。

クラークスのブーツをOEMで作っていた工場の、いわゆるファクトリーブランドでしょうか。
アイルランド製っていうのがいいですよね。

2~3回高値が更新されて6000円で落札。
迷った末に仕入れただけに、売れてくれると嬉しいです。
都心だったら、落札価格と同じ6000円~8000円程度で売られていてもおかしくなかったブランド、状態でしたね。
テクテクと、郊外で値付けが甘いお店を探し歩く、暑い夏には大変ですが、頑張りって行きましょう!

2016年5月17日火曜日

古着転売ビジネスの展望と課題

こんにちは!
永山です。



最近、他の仕事(通訳・翻訳)が忙しく、ブログ更新が滞っていて申し訳ありません。
ブログを更新していないにも関わらず、ありがたいことに過去の投稿に対してコメントをいただくことがあります。

昨日、ブログ読者の葵さんから下記のようなご質問をいただき、回答が長くなりそうなのでこちらで記事としてアップしようと思った次第です。
以下、ご質問内容です。


「はじめまして
ブログ読まさせていただきました。
私は少し前までスマホ転売をしていたんですが
国の規制でスマホ転売を廃業しました。

そこでアパレルの転売に挑戦しようとしているところです。
昔はブックオフで古本のせどりもしていましたが
せどりが一般に広がり良質の古本が枯れてしまい廃業しました。

リサイクルショップのブランド物はどうなんでしょうか?
古着も一般に広がり棚が枯れてしまっていないか気になります。

また、
永山さんはフリーマッケットでの仕入れはしていないのでしょうか?」 



いくつかの項目に分けて、回答できればと思います。

①古着転売の難しさと面白さ

葵さんは過去にスマホ転売、古本転売をされていたとのこと。
スマホには機種の品番が、古本には基本的に定価の表記とバーコードがありますよね。
どちらも、インターネットで検索すれば、簡単に定価、中古価格(落札相場)が調べられます。
で、その中古の相場よりも安く売っているアイテム(お店)を見つけられれば、その差額がおおよその自分の利益になると考えられます。
まずもって古着は、 これができないですから。
一応、タグに品番らしきものが書いてありますが、それで検索しても定価や中古相場が表示されたページへ辿り着けることはほとんどありません。
タグの文字がかすれていたり、タグ自体なかったりということも往々にしてあります。
たとえば「ポール・スミス ジャケット メンズ」で検索しても、異なる製造年度の色々なデザイン・素材のものが出てきますので、はたしてリサイクルショップの店頭で自分が手に取った綿100%のカーキ色のジャケットが、果たしていつ作られたもので、定価がいくらで、中古だとどれくらいで売れるのか、ぼんやりとしか分からないんです。
そこで、「目利き」の出番です。

経験と勘、自分が持てるファッション、古着の知識を総動員して、仕入れするかどうかを判断するのです。
1,000円で仕入れた服が1,500円で出品しても売れないのか、7,800円で出品しても10,000円にまで値上がりして落札されるのか、誰も教えてくれません。
自分を信じてやってみるしか、ないのです。

ここらへんが、古着転売の難しさと面白さ、つまりは特徴で、誰でもができるわけじゃなく、転売の中でもやや特殊な分野である理由でしょうか。

ただ、これは転売屋に対してだけではなく、お店の買取スタッフ、値付けスタッフに対しても言えることで、葵さんの心配される「棚が枯れる」現象を食い止めている一因になっています。
iPhone 6を1,000円で買い取って2,500円で店頭出ししてしまう店員はいなくても、「フセインチャラヤン」 のトレーナーを500円で買い取って、1,500円で売ってしまう店員は、いるわけです。

で、その 「フセインチャラヤン」 のトレーナーをせっかく見つけても、タグのブランド名をうまく読めずに、価値が分からずに、仕入れせず放置する転売屋がいるわけです。

棚枯れしにくい分野であると思います。
※もちろん、aucfanの登場等によって、中古相場も収斂されつつありますが。 古着は状態も一点一点異なりますので、いつまで経っても、価格にはアソビの余地があります。



②本やCD、DVDとは異なり、データ化ができないモノとしての服

21世紀は情報の時代だと言われています。CDの売上は減少し、iTunesで音楽を買う人が増えています。
違法ダウンロードで最新の漫画を読んだり、映画を見たりする人も中にはいるでしょう。
もちろん、コレクション的な意味での価値がある本やCDもあると思います。
転売用の在庫として抱えていたゲームソフトやCDが、まだ家の倉庫に眠っているという人も、いるのではないでしょうか。
反対に、家にCDもDVDも本も置かず、すべてがPCやクラウド上に保存されているという人も、いるかと思います。自分はかなりこれに近いです。

ただ、服はどこまでいっても、モノとしての価値が第一にありますから。
もしかしたら、遠い未来には、無色透明の生地を身にまとって、買ってきた服のデータを読み込ませることで好きなコーディネートができる、そんな時代が来るかもしれませんが。

当分は、服は服としてしか流通させられないと思います。
モノとしての本やCDがデジタルの情報として流通しているのとは違って。

まだまだ古着市場は順調に拡大していくと思われます。


③仕入れ先


フリーマーケットで仕入れをしますか?との質問ですが、自分はほとんどしませんね。
リサイクルショップ以上に玉石混交というか、ほとんどが石コロばっかりなので。
根気よく色んなフリーマーケットを回れば、良いアイテムに出会えるかもしれません。

ただ、自分は仕入れ用店舗四天王
・トレジャーファクトリー
・モードオフ
・セカンドストリート/ジャンブルストア
・ドンドンダウン

で十分かと思います。

以上、少しでもご参考になれば幸いです。
永山