2015年6月24日水曜日

落札時に現れる、いまだによく分からない人間心理

先週、半年くらい出品したままだったギャルソンのジャケットが無事落札されました。定価6万円程度で、トレジャーファクトリーで購入した金額は7千円。当初2万円で出品していたのですが、途中1万5千円に下げたり、反対に2万5千円に値上げしたり、出品価格を1~2ヵ月おきにいじっていました。

結果、落札されたのは2万5千円でした。
1ヵ月前には1万5千円で買えたのにです!
もちろんユーザーがギャルソンのジャケットを探すタイミングにもよると思うのですが、出品する側からすると、やっぱり不思議です。

ヤフオクを利用するような方々は、基本的に「安ければ安いほど良い」と考えているからこそ、アマゾンでも楽天でも、百貨店でもなく、ヤフオクを利用しているはずです。
ところが、ここにおいてすらも「安すぎるのは何だか不安だ」という人間心理が働いているというところが面白いなと。

そのような心理は、偽物をつかまされるリスクを軽減しているとも言えますが、「この商品だったら普通はこれくらいするだろう」というような価格設定のものでも偽物の場合がありますし、極端に言ってしまうと商品価格はその商品の価値や品質、真贋を保証するものではないということです。C to Cの市場においては。

自由市場経済において、ものの値段は需要と供給のバランスによって、売り手にとっても買い手にとってもちょうど良い絶妙な価格に落ち着くはずです。
安すぎたり、高すぎたりする場合は、売り手と買い手のどちらかに負担がかかっているからこそ、安または高「すぎ」ると感じられるわけです。
ただ、これは利益追求に真面目に取り組んでいる企業が参加している市場だから成り立っているわけで、「捨てるくらいなら、何円でも構わないから売れた方が良い」であるとか「買った時の値段は忘れちゃったから、これくらいでいいや」と、ある意味いい加減な値付けをしている素人オークションの市場においては、通用しないと考えます。

それでも!
ブランド品はやっぱりある程度出品価格が高い方が売れやすい、というのは面白いデータだなと。
もちろん、完全なC to Cではなく、色んな企業が「ストア出店」しているおかげで、B to Cで売り買いする際のいわゆる「相場」が決まってきてしまっているということの影響もあると思いますが。

やっぱり人間が買っているのは、モノ自体ではなく情報なんでしょうかね。

※写真について※
売れたジャケットはギャルソンとブルックスブラザーズのコラボモデルだったので、話題のブルックスの最高級ライン、「ブラックフリース バイ ブルックスブラザーズ(BLACK FLEECE BY Brooks Brothers)」のWEBから拝借しています。

4 件のコメント:

  1. こんにちは。
    バイヤーの方ですかなんで聞かれたら私かなり焦ります笑

    たぶんこれギャルソンとブルックスのブレザーですよね、私も以前手がけたことあります。
    7千円はお安いですね!
    確かにヤフオクはなんでこんな値段になるのってことがよく起こりますね。
    私は低価格から数多く出すのが基本なので特に価格が高沸する商品が数点出てきます、もちろん逆もあることはあるんですが。
    極端な話ウォッチリストが2件でもその二人が本当に欲しいと思っている人であれば価格は上がってしまうんですよね。
    ウォッチリストが多いのにいまいち価格が上がらなかったりすることもあるのであまりウォッチ数も参考にならないかなーとも思ってます。

    返信削除
  2. 種田さん
    こんにちは!

    予想以上の落札価格になるのは、オークションの面白いところですよね!
    おっしゃる通り、ウォッチリストが2でも、その二人が競ってくれれば、入札数が増えますよね。
    たま~に、ウォッチリストがゼロなのに、急に入札されたりしません!?
    オークション初心者の方なのかなと思ったり、ウォッチをすっ飛ばして、入札しかしないという漢気の溢れる方なのかなとも思い。
    落札後は、すぐに連絡をいただけて、スムーズに取引終了となるので、これも不思議と言えば不思議です。
    私の出品物にも、ウォッチだけ10件程度入ったまま、1年くらい放置されているアイテムがあります。
    最近はすっかり気にしなくなりました(笑)。ウォッチあてにならないですよね~。

    永山

    返信削除
  3. あるあるですね笑
    出品してすぐウォッチリスト0で即入札よくあります。
    私は結構出品数多いので毎回連絡が来ないのが一件くらいあります。
    なので落札されてもまだ喜べないんですよね~、連絡が来て入金が済まされてやっとほっとする感じです。
    帰るまでが遠足じゃないですけど、回収するまでがヤフオクという気持ちです。

    返信削除
  4. 種田さん

    笑!
    「帰るまでが遠足じゃないですけど、回収するまでがヤフオクという気持ち」
    これは名言ですね!
    私がヤフーオークションのサイト統括責任者だったら、出品者向けの案内のトップにこれ記載します!
    ヤフオクを遠足にたとえると、さながら「落札者評価」の工程は、家について荷ほどき(お弁当箱をお母さんに返したり、体操着を洗濯機に突っ込む)ってところでしょうか!
    遠足自体は終わったものの、後処理という意味で!

    永山

    返信削除

感想、質問、誹謗、中傷、ありとあらゆるコメント大歓迎です!